第二弾のYS-11はプロトタイプということですが、どこが?と言う感じで(笑)、商標の許可が要らないからこの塗装が選ばれたと思われます。
 当然と言うか本来あるべきAPUなどは表現されていません。
 今回のモデルは1/200スケールということで、全日空商事のYSシリーズと見事にバッティングしていますので、後ほど比べてみましょう。

 今回もフォルムは中々それっぽく仕上がっています。
 このモデルの「売り」を探してみたのですが、強いていえば機種周りかな?という感じです。
 YSシリーズではコクピット窓の段差がややきつく感じるのですが、デル・プラドの方がややマイルドな仕上がりになっています。
 ただ窓のプリント自体は気持ちサイドウインドウが小さくバランスを崩しているのと、アンチグレアとブルーのストライプとの塗り分けが不正確でストライプが細くなってしまっているのが減点。

 全体の印象はYSシリーズを「大いに参考にしたのだろうな」という感じで、主翼と胴体のパーツ割りなどはそっくりで、なるほど同じモールドと疑われても仕方ないかもしれないです。

 一応胴体パーツを計測してみたら直径14.4mmで、YSシリーズより0.1mm細い。
 持っているノギスの都合で胴体長やウイングスパンを計測出来ないのですが、胴体長は殆ど同じ、翼は主翼尾翼共にデル・プラドの方が少し大きいです。
 主翼は幅広になっており、どちらかというとYSシリーズよりも実機の印象に近いのではないかと思われます。

 尾翼はプラ製で、全て下地の色入れもしてあり、きっちり仕上げてありますが、垂直尾翼はややオーバーサイズに思えます。

 このモデルのいただけない点は、ストライプ、ロゴのブルーが薄く、とても安っぽく見えること。
 そして姿勢が尻上がりになってしまっている点で、そうなったのは主翼の上半角不足で相対的に主脚の位置が押し下げられてしまった為にヒップアップになってしまったのでしょう。
 脚自体のバランスは悪くないのでそうとしか思えません。
 あとエンジンのボリューム感が不足しており、少し物足りないです。
 排気口部分は別バーツになっており、こだわりを感じさせるのですが、前回のコンコルドのストレーキ同様、これを加えたことによるプラスと別パーツにした為発生した余分な段差をどう捉えるかによって評価が分かれるところでしょう。

 プロペラは回転可能ですが、息を吹きかけた程度では回ってくれません。
 手で位置を変えられる、という程度の機能か?
 プロペラ・ブレード一枚一枚の塗りが微妙に違っていたりするのはご愛嬌。

 ひっくり返して見ると、特に注目すべき点がある訳ではありませんが、主翼はやはりネジ一本で固定されています。
 パーツの合いは良くガッチリとはまっています。
 下面のエアスクープも再現されていますが、APUと貨物ドアの表現が無いのが残念。

 今回入手した固体は結構ハズレだったらしく、胴体下面の激しいレタッチに傷、ポートサイド後部のドア付近の激しい汚れとかなりキテル物でした。
 撮影後に汚れはコンパウンドで磨いてかなり落とせましたが、やはり下地にも若干のダメージがあるのでちょっとがっかりです。
 如何せんパッケージから取り出さないと見えない部分なので、回避のしようがありませんでした。
 これもお御籤感覚で楽しみ?のうちなのでしょうか。
 
 YSシリーズの初期モデルと比べて見ましょう。

 機首はデル・プラドの方がスリムな感じなのがお解かりいただけると思います。
 窓の表現は素っ気無いですが、コストが大きく異なるので気にしてはいけません。
 胴体のボリューム感は実寸以上にYSシリーズの方が太く感じるのですが、その差はほんの僅かです。
 機首先端からのラインはデル・プラドの方がほっそりしているのでより差があるように感じるのでしょう。

 ヒップアップな姿勢は比べるとより気になります。
 
 垂直尾翼は全体に一回り大きいのですが、これ単体で見れば気が付かない程度で、フォルムは良い感じに仕上がっています。

 主翼のボリューム感はどちらかといえばデル・プラドの方がそれっぽいのですが、エンジン周りは意見の分かれるところでしょう。


 前回のコンコルドに比べて特徴の出易い機種なので厳しく見ると中々難しい面がありますが、原価的に多分YSシリーズの1/3以下のコストで作られていることを考えると、良くがんばっているのではないかと思います。
 ただ汚れの個体差は生産工程で気をつければコストに関係なく改善されると思われるポイントなので、なんとか改善を望みたいと思います。
No.2 日本航空機製造 YS-11
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