正直申しまして実機は見たことありません(当たり前じゃ!)。
 デルプラドも機種名など何となく端折っているような気がしないでもありますが、多分このモデルを買った人の殆どは見たこと無いと思います。
 そんな訳で、「実機の印象を如何に捉えて」云々というのを評価するのはかなり厳しいお話です(汗)
 写真も如何せん第二次大戦中の機体ゆえ余り残っておらず、あっても軍に徴用された後の姿が殆どなので、このモデル化された当時の姿というのは非常に限られたショットのみだと思います。
 というわけで、今回はモデルそのものの作りをメインに見ていこうと思います。

 今回のスケールは1/300とまたしても半端な箱スケールです。
 もっとも並べて見たい機体、というのも特に無かったり、というか同年代のこの手のモデル自体が無かったりしますので、まあ良いかな…と。
 昨今一般受けするジェット・ライナーとは一味違ったチョイスはそれなりに価値があると思います。

 構成はいつもの如く、金属製の胴体と主翼にプラ製尾翼とエンジンの基本構造に今回は同じくプラ製のフロートと主翼を支える支柱が付きます。
 水上機ということで、今回は脚はありません。
 スタンドには毎回御馴染みのスケールや使用者などがプリントされています。

 機体は当時の「大日本航空」の塗装で、レジも戦前のアルファベット表記の頃が再現されています。

 愛称名の「綾波」は担当者がエヴァンゲリオンのファンだった、からではなく(笑)、どうやら一番資料が残っている機体だからのようです。
 この機体はH6K3という原型試作機2機の片割れで、大日本航空に引き渡され後の量産型共々使用されていたようです。
 なのでこの綾波をプロトタイプとして型を起こしていた場合は量産機とは若干異なる部分があった可能性もあるでしょう(検証は出来ませんが)。

 それではコクピット周りから見ていきましょう。
 のっけからつまづく様でなんですが、コクピットの表現がどうもハッキリしないのですが、資料となりそうなイラストや写真によって異なっているようで判断が付きません。
 サイド・ウインドウの有無がどうも機体によって異なるらしく、モデルでは左右各2枚ありますが、スペックシートや他の資料を見ると一枚ずつという機体も見受けられます。
 あと天窓と機首前方の窓配置もどれをプロトタイプにしてモデル化したのか判りません。
 少なくとも綾波とは異なるように思えるのですが、如何せん資料が少な過ぎます。
 担当者が参考にしたと思えるイラストが複数あるのですが、どれも細部が異なっております…。
 そんな訳で、どれがどう間違っているか?などという論評は無意味だったりします。
 機首からのフォルムは相変わらず良さそうに見えますが、窓の色が何故か薄めのブルーで安っぽく見えるのがいただけないです。
 その他の胴体部分、主翼の平面形などもかなり良い感じなのではないかと思われますが、細かくチェックのしようがありません。
 プロペラは可動式で軽やかに回るのはまたしても何故か内側の2機だけだったのは偶然でしょうか?(笑)

 主翼などの筋彫りは今回も過不足無い程度で結構シャープな彫りですが、好感が持てると思います。
 フラップのヒンジなどもしっかりと再現されています。
 また翼の支柱も良く表現されており、これが「今回のこだわり」なのかな?と思われます。

 今回入手した個体は主翼上面に傷と汚れがやや目立ちましたが、概ね良好でした。
 書店でチェックした限りでは相変わらずゴミの巻き込みやプリントのズレが目立ちますが、生産現場での管理をもっと頑張ってもらうしかありません。

 さて今回は普段余り目にする機会の無いカテゴリの機体でしたゆえに、ある意味新鮮な感じでしたが、皆さんはどうでしたしょうか?
No.5 川西式 4発飛行艇(97式飛行艇)
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