その4:またDC-3なんて言わないで〜Herpa Wings 1/200 DC-3も検証する (2003.12.11)

 HWの1/200スケールとしては初めてのプロップ機DC-3シリーズがスタートした。
 ちょいとお値段が高いのが難だが、日本国内ではおなじみのYS-11、DHC-8-300と同一スケールでこれらの古典機が楽しめるのは嬉しい限りだ。
 前回ご紹介した1/400AC製に比べると、際立つサイズと各部表現の違いを見ていこう。
 同スケールのYS-11に比べると当然ながら一回りサイズが小さい。
 しかし迫力は十分でこのクラスのプロップ機のフォルムを伝えきるには最低このスケールが必要なのだろうと思う。
 全体のバランスとしては幾つかの点を除いて良く検証されており、概ね良く仕上がっているのではないかと思う。
 特に日本人コレクター向けにカスタマイズされたYSシリーズとは異なり、機体各部の細かな注意書き類は省略されているが、それはそれでシンプルで良いのではないだろうか?

 幾つかある問題点のその1は、やはりコクピット周りだろう。
 AC版では過小な表現が減点対象だったが、こちらではややオーバーになっている。
 レドームから立ち上がりまでの繋がりは大体良いと思うのだが窓のプリント自体がオーバーサイズで、重要な機種回りのイメージを損なっている。
 正面左右の4枚の窓はもう少し天地を縮め、サイドは全体に縮小すれば良いと思うのだが・・・(*1)。
 HWはこと窓周りに関してはどのスケールでも余り頓着しないというか、結構アバウトな部分なので仕方ないともいえるが、もう少し何とかして欲しい。
 ただ同一アイテムでも生産ロットで窓のプリントは変わったりするので、この問題はルフトハンザのDC-3だけで終るかもしれない。
 なおコクピット窓には無いが客席窓には非常に細い縁取りが施されている。
 その2は胴体のフォルムで、ほんの僅かだけ直線味が足りないというか、全体に微かに曲線を帯びており、実機に比べて短く感じる。
 これは1/400AC製に比べれば全く問題にならないレベルだが、やはりこのあたりの印象の捉え方は金型師次第なので致し方ないのであろうか。
 ただ実機を見たことも無い、という人であれば多分全然気にならないレベルだ。
 この点は金型を作り直さない限りどうしようもないので、我慢するしか無い。
 HWお約束のギミックとして、もちろんプロペラが回る。
 軽く息を吹きかけてやればご覧の通り軽やかに。
 主翼前縁のライト類はプリントによる表現で特にスジ彫りなどは施されていない。
 主車輪も回転式でゴムパーツを使った本格的?なものだ。
 そしてこのモデルの最大のこだわり!ともいえる尾輪はタイヤ自体の回転はしないものの、なんと向きが変わるようになっている!
 実際に置いた状態では胴体の下に隠れてしまうので、余り目立たないと思うのだがここまで作りこんでしまった意気込みは大いに買いたい。
 お値段にどれほど跳ね返っているのか考えるとちょっとブルーになるが。
 
 ともあれジェット機では少々かさ張るこのスケール、プロップ機標準となれば丁度良い。
 これからも製品化出来る機種アイテムは多く非常に楽しみだ。
 DC-3だけでも途方も無い数のオペレーターがあり、全部製品化するとしたら100年は掛かりそうだ(そんなに出す訳無いが)。
 日本でも全日空を始め第二次大戦後の日本の航空復興を支えた航空会社で多数使われていたので、是非それらの機体もリリースして頂きたいと思う。
 但し30代以下のファン層は実機や当時の航空会社を見たことすらないと思うので売れるかどうかは別だが(藤田航空とか日東航空とか・・・)。
 願わくばコンベア240〜640シリーズ、やや大きいがバイカウント、マーチン202/404(売れそうに無いが)などもあれば国内の戦後黎明期のプロップ機シリーズを網羅出来る。
 そして現用のATRやSaabなどに広がるともっと楽しいだろう。
 もちろんそれらのリリースはHerpaかHoganブランドになろうが。

*1:実機では数パターンの窓配置がある、ここでは正面窓が2枚に分割されているこのモデルのパターンでの見解である
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