
私が啓徳空港時代の香港に滞在する時、定宿にしていた宿は「某歩き方」で有名なチョンキン・マンションという怪しげな雑居ビルの中にあるのでした。(写真左)
啓徳空港からエアバスA1に乗るとこの怪しい雑居ビルの前に停まります。周りにはハイアット・リージェンシー、ぺニンシュラなど高級ホテルが建ち並び、ネイザン・ロードに面し、地下鉄尖沙咀駅にも近いという究極のロケーションにありながら香港の最底辺の宿泊料金帯を担う(?)多くのゲストハウスがこの怪しいチョンキン・マンションの中にひしめき合っています。
数あるゲストハウスの中で筆者が選択しているのはその名も「チョンキン・ハウス(重慶招待所)」というところですが、ここは唯一香港観光協会のホテル・ハンドブックにも載っている由緒正しい(?)ゲストハウスです(笑)。
値段は少々高めですが、それでも当時日本円で一泊5000円弱といったところです。
チョンキン内の他のゲストハウスではそれよりも安い処がありましたが、それなりに難点があったりしますのでチョット私には我慢できません(^_^;)
かといってチョンキン・ハウスが最高値という訳でもありません。
香港ビギナー(?)の頃色々とゲストハウスを変えて見て、最終的に落ち着いたのがここという訳です。
しかし、このチョンキン・マンションは余りにも妖しいです(謎)。
まず、空港からのエアバスを降りると20人程の客引きに囲まれます(決して誇張ではない(^_^;)
気の弱い人はこれでメゲテしまうかもしれません。
そして客引きは手に各ゲストハウスの名刺や写真を持って「チョンキン!チョンキン!」と連呼しながら手を伸ばしてきます(^_^;)
質の悪い客引きの中には「チョンキン・ハウス」の名を騙る輩も居ますが、それは違うゲストハウスの客引きですので注意が必要です。チョンキン・ハウスは客引きをしていませんから…。
「チョンキン・ハウス」も含め、このビルに入っているゲストハウスは、近年観光当局の指導もあり、何処もそこそこの設備に改修されているようです。それでも中にはヤバそうな無認可ゲストハウスもあるようですが・・・。
客引きしているところ全てが悪いわけでは無いので、一応部屋を見て、オーナーと料金交渉して納得出来れば良いと思います。(全ての客引きに料金決定権がある訳では無い)
今迄の経験では中国系の人がやっている処は大体何処も水準(?)に達していると思います。但し、上層の階では下に降りるのが面倒なのと、水、お湯の出が悪いことがあるのでチェックが必要です。
この尖沙咀一帯は非常に賑やかな処で観光客も多いところなのですが、その観光客を狙って悪辣な商売をする輩も多いので気を付けましょう。
カメラ店なども多いですが、価格は旺角の方が断然安いです。
写真のチョンキン・マンション入り口付近は、夜になると人込みが凄まじく、その人種も実に雑多でなかなか強烈なものがあります(^_^;)
商店は大体夜10時ごろまで開いています。コンビニは表の大通りから1本入った通り沿いにあったりします。でも日本のようにお弁当類を置いていないのでもう一つです。
しかし、何故香港でチョンキン・マンションかというと、それは普通のホテルが高すぎるからに他なりません。
最近は日本のビジネスホテル的な中級ホテルが増えて来てかなり状況はよくなってきましたが、それでも概ね1万円前後のラインになります。
さて、それでは我が(?)チョンキン・ハウスへ行ってみましょう。ゲストハウスへは幾つかあるブロックごとに設置してあるエレベーターで昇ります。
写真はチョンキン・ハウスがあるA座のものですが、それぞれ偶数階、奇数階と停まる階が異なります。
このエレベーターがトンでもない代物で、5,6人が乗るともう「ブッブー」とブザーが鳴り動きません(^_^;)
動き出すとギシギシと今にも墜ちそうな怪音を立てながら動きます(^_^;;;)
同乗者は西洋人あり、インド系あり、アフリカ系ありとまさに人種のルツボ!
チョンキン・ハウスはA座の4階5階の2層を使うここ最大のゲストハウスです。
フロントはそれぞれ独立しているのでどちらかお好みの階を自分で決めてチェックインします。
部屋代は96年12月時点でシングル・ルームが1泊240香港ドル+Tax15%でした。
毎年室料はじわじわ上がっていますが、この値段では香港でホテルに泊ることは出来ませんから、致し方無いでしょう。
支払いはチェックアウト時にまとめて支払いますが、クレジットカードは多分使えません(^_^;)
いつもニコニコ現金払いでどうぞ!(笑)
部屋の作りは小さめのベッドとうるさいクーラー、映りの悪いテレビ(笑)、外線直通OKの電話(市内無料)、バスルームには一応バスタブと洋式トイレ、洗面台が完備(?)しています。
バスルームはシャワーを使うとそこら中水浸しになる狭さですが、日本の狭いビジネスホテルのユニットバスとそう違いはないです。強いて言えばカーテンが無い位。
お湯はふんだんに使えます。
部屋では一応ポットに水のサービスがありますが、気になる人はミネラル・ウオーターを買って飲んだ方が良いでしょう。
水道水は飲まない方が良さそう。元の水質以前にビルの配管が腐っていそうです(^_^;)
部屋の鍵は簡単なモノでドライバー1本でこじ開けられそうですが(^_^;)、中からなら2重ロックが可能です。
鍵は出掛ける度にフロントに預けます。
ゲストハウスの入り口は深夜には鉄の扉でロックされるので注意しましょう。(そんな遅くに出歩かないって・・・?(^_^;)
チェック・イン、チェック・アウト時間は良く判りません(笑) 朝でも部屋があればすぐに入れます。
満室になっていたことは今迄無いので、事前に予約しなくても大丈夫でしょう。
気になるなら空港のバゲージ・カルーセル付近にある無料電話であらかじめ空きを聞くと良いでしょう。無愛想に状況を教えてくれます(笑)
連絡先:CHONGKING HOUSE Tel:2366-5362 Fax:2721-3570
国際電話しようという奇特な方は国番号852を頭に付けて下さい。
さもイカガワシク、妖しそうに書いてきましたが、今迄何年も使い続けてこれまでトラブルが無いので、まずはそこそこ安全と考えて良いでしょう。(火事が起ったら非常にマズイ構造ですが・・・)
1997/11/3 記 2003/05/30一部修正
そして、再びチョンキンへ
97年12月、毎年恒例の香港詣へ出掛けてきました。 もちろん宿は今回もチョンキン・マンションなのは言うまでもありません。
いつもの如く夜遅く到着するUA便で啓徳空港に到着した後、A1のエアバスでチョンキン前のバス停で降りました。
すると前回(96年12月)訪れた時の半分以下しか客引きが居ません。
どうしたものかと思っていると、人の良さそうな中国系のオジサンが「改装後まだ2ヶ月だよ〜」としきりにアピールしているではないですか。
そこで、今回はいつもと違うゲストハウスにトライしてみようと、件のオジサンとエレベーターに向かいました。
動き出したエレベーターの中で「ところで一泊幾ら?」と聞くと「400香港ドル!」とのこと・・・(@_@)
「おぃおぃそれはボッタくりだろう!(昨年はチョンキンハウスで240ドル+TAX)」と筆者は怒って、いつものチョンキン・ハウスの階でエレベーターを降りてしまいました。
そこで、チェックインしてみると、何とここでも部屋代が大幅アップしており280ドル+TAXとなっていました・・・(@_@)。別にボッタくりじゃなかったのか?…400ドルって…?
エレベーターから叫んでいたオジサンの「幾らならいいんだぁぁぁ!」というオジサンの声が空しく筆者の頭の中でこだまするのでありました(涙)
やはり返還騒ぎのどさくさに紛れて便乗値上げがされていたようです。
しかも香港ドルの対円換算レートはこのころ17円+の水準なので一泊5000円以上ということになります。
随分な値段だなぁぁ(涙)
今回泊ったチョンキン・ハウスの部屋は、今迄泊ったことが無いタイプのダブル・ルームで普通のシングルの2倍程の広さがありました。(それで部屋代が高かったのかな??) それでも右の写真のようにコンパクトカメラの38mmレンズでは引きが無くて満足に部屋の様子が撮れない程狭いです(笑)。
今回はこの部屋に4日間滞在しましたが、今回はゴッキーちゃんに散々悩まされました(大汗)
例年だと12月には上着が欲しい位香港も涼しく(寒く?)なっているのですが、今年はエルニーニョの影響か?
まだまだポロシャツでいける位暖かかったのです。
その為か、例年に無くゴッキーが部屋に出没する頻度が高く、その度に大騒ぎしてサンダル・パトリオットが発射されるのでした(謎)
ゴッキー対策にはクーラーをガンガンに入れていれば大丈夫なのですが、さすがに夜それをやると風邪を引きそうになるので、就寝まで目一杯部屋を寒くしてから速攻で寝てしまうしかありません。
そして、朝目覚めると床の上にキングサイズのゴッキーが居たりするのでした・・・(ぎえ〜〜〜っ(@_@)
まさにチョンキンでの滞在はゴッキーとの戦いでありました(汗)
毎回毎回香港へ来るたびに、チョンキン・ハウスで繰り広げられる戦いに筆者は少々厭戦気分を味わっておりました(^_^;)
内心「さっさと啓徳空港が無くなれば、もうこんなところに泊らなくって済むのに」と思っていたなどということは、本心です(笑)
そして啓徳空港廃港!
その後も何度か香港を訪れましたが、ええ卒業しましたとも!スッパリと。さらばチョンキン・マンション!!
最近はもっぱら油麻地のYMCAに泊まっています。(YMCAといっても作りは普通のホテル)
98.1.1 記 2003/5/30 加筆改定