![]()
究極の機内サービス?!
| 数ある搭乗歴の中で、もっともインパクトがあったのは'93年春に乗ったシルク・エアのシンガポール→ジャカルタ間のフライトでした。 この時はシンガポールを皮切りにインドネシアとマレーシアのペナンを廻る撮影ツアーで出掛けていたのですが、まだ初春の肌寒い日本から常夏(?)のシンガポールへいきなり来た為に若干風邪気味になってしまいました。 シンガポール−ジャカルタ間はこの地域では幹線扱いで、毎日かなりの便数が飛んでいますが、たまたまこの年の3月終りというのはイスラム教徒のラマダン(断食)明け(ハリ・ラヤ・プアサ)と重なってしまいました。 ラマダン明けは別名「イスラム正月」ともいわれ、イスラム教徒の大移動があるシーズンでもあります。 そんな訳でイスラム教徒が多いインドネシア関係のフライトは大混雑しており、シンガポール−ジャカルタ間はその日、エコノミークラスが全便満席とのことでした。 致し方無いということで、日本でこの区間を予約する時に選んだのがシルク・エアのビジネス・クラスでした。 シンガポール航空やガルーダも、もちろんこの区間を飛んでいますが、「どうせなら変わったキャリアがいい」ということで選んだのでした。 (今は路線統合でSilkはこの区間をもう飛んでいません) |
|
| で、当日。 昼間チャンギ空港の外周で撮影している時から何やら悪寒が走りいよいよ「風邪が本格的になって来たかな?」と思える体調を誤魔化しつつ空港のチェックイン・カウンターへ行ったところ、ビジネス・クラス担当のお姉様が暇そうに(?)しておいででした。 航空券を差し出すとニパッ(^o^)と笑顔になり、航空券を見るなり「今日のこの便のCクラスはお客様お一人なんですよ〜♪」とおっしゃるのでした・・・。 おぃおぃ、何か話が違うぞ…(ーー;) |
|
「げげん!マジかよ〜」と思っているとビジネスクラスを一人で担当するキャビン・クルーのお姉様が爽やかな・笑顔と共にウエルカム・ドリンクを持ってきてくれました。 ここから怒涛のサービス攻撃が始まろうとは・・・、この時まだ気づいては居ない筆者でありました。 ちょうどいいや、ということでウエルカム・ドリンクのオレンジ・ジュースでバファリンを飲もうとしていたら、それを目ざとく見つけたお姉様が「ぬるま湯お持ちしましょうかぁ♪」と、すかさずグラスに注がれたぬるい水を持って来てくれたのでありました。 そうこうしているうちに、ドアが閉りセイフティー・デモンストレーションが始まりましたが、パーテーションで仕切られたビジネス・クラスには自分一人…。 ということでこちらを向いてデモるお姉様・・・。そんなに見つめなくても・・・・(~_~;) タキシングしている間にディナーのメニューが配られ・・・。では無く、隣の座席に座り込んだお姉様が何やらざら紙にペンで書き始め、「今日のディナーはぁ♪ビーフのあれとぉ、チキンのこれとぉ、シーフードのナニですぅ♪」と、一つひとつ説明してくれたのでありました(~_~;)(メニューは印刷していないのか??) 上空に上がり、ベルトサインが消えるとテーブルがセットされ、「お飲み物は?」という、ありがちな質問からディナーは始まりました。 アルコールが駄目な筆者はオレンジ・ジュースをチョイスしたのですが、飲み物を出すとお姉様はギャレーに入りオーブンで筆者のチョイスしたチキンを温めています。(何故かギャレーの中が席から丸見え) 料理が温まると鍋つかみ(?)でオーブンからチキンの皿を取り出すと、そのままこちらへやって来て「お待たせ〜チキンですぅ♪」と白ナプキンの掛かったテーブルにポンと置くお姉様…。(トレイとか使わないのね・・・(~_~;) 「ど、ども…(゚0。;)」びびる筆者がそこに…(苦笑) チキンを食べている時も、オレンジ・ジュースがグラスから減ると素早く注ぎにやって来て、「お味はいかがですかぁ?」と決して一人にしてはくれません。 |
|
| 食事が済めばテーブルを片づけつつ、「Mr.Tanidaはぁシンガポールへはお仕事で?」とか聞いてきたので、「写真を撮りに来たのだ」というと「じゃあシンガポールのカワイイ女の子をイッパイ撮ってきたのねぇ♪」 と言われてしまいました。(なんでじゃ?) 「いえ、そうじゃなくって…」と説明を始めると隣の席に座り込み、完全に[お話し没頭体制]を取るお姉様がそこに…。 オレンジ・ジュースを飲みながら、話が盛り上がり、挙げ句に「独身?」、「帰りもうちの飛行機に乗る?」、「今度は何時シンガポールへ来るの?」と質問攻めが…。 何か在らぬ期待を抱かせるようなことを言うので考えて込んでしまう筆者でありました…(苦笑) 僅か1時間半のフライトで、ジャカルタへの着陸態勢に入ると、エコノミー担当だった同僚と何やら話しているお姉様・・・。 着陸してゲート・インすると、ドアが開くまでの間に、またしてもお姉様と今度はその同僚も加わり「ねぇねぇ、今度はいつのうちの飛行機に乗るのぉ♪」 と攻撃はとどまるところを知りません…(~_~;) どうすれば良いのだ…(汗) 降機の時には投げキッスでも飛んで来そうな雰囲気でありましたが(笑)、多分一生忘れられないフライトになることでしょう?! きっと彼女のサービス・ポリシーには「お客を放って置く」という言葉が無いのでしょう(?) 残念ながら、その後シルク・エアに乗る機会はありませんが、きっとお姉様はその後も変わらず笑顔とコテコテのサービスを振りまいておられることでしょう。 さっさとカワイイお嫁さんになって辞めてるかも知れないけど…(^-^;) |
|
| 2003/5/30 加筆改定 | ひとりごと目次へ |