最近値段が上がっているように思えるのは何故?
 このところのアイテムの価格動向を見ていると、徐々に値段の平均値が上がっているように思えませんか?
 いわゆる裏物アイテムの値付けが高めなのは以前からのお話で、日本人相手にボッタくっているのだろうと言われているのは周知の事実でしたが、それをさておき正規品のお値段も徐々に上がる一方です。
 ここで「そろいも揃ってボロい商売しやがって」と思っては、どうやらならない事情があるようです。
 皆様ご存知のように、ダイキャスト・プレーンのほぼ全量が中国で生産されている訳ですが、 人件費を中心として生産コストの上昇が顕著になって来ているようです。
 近頃は中国でも細かい仕事をする職工というか女工さんを低賃金で大量確保することが難しくなってきたのだそうです。また業界内の淘汰も進んでいるとのこと。
 直撃を受けているのは食玩業界らしいのですが、今までの予算では従来のクオリティの製品を確保出来ないのだとか。
 
 
 結論から言えば、今まで「世界の下請工場」だった中国も経済成長と技術力の向上と共に欧米企業相手に次第に強気な商売をするようになってきており、なまじ中国頼みだった半ば手工芸的な要素のある製品群が軒並み工賃アップを迫られた結果、製品価格あるいはクオリティに跳ね返ってしまっているようです。
 従来のクオリティを保つなら工賃を上げろ、さもなくば工数減らすなりして品質を下げろ、という2択を迫られている訳です。
 食玩業界では何となく後者を取っている場合が多そうですが、ダイキャスト業界では目の肥えたユーザーが多い為か、前者の方が多いのかもしれません。

 例えば最近登場するHWを見ても、どうかすると同一機種、同スケールで初期の倍くらいもする値段のアイテムが登場したりしていますが、品質アップもさることながらやはりその分のコストが確実に乗っかっているのでしょう。
 品質重視で価格アップも止む無し、ということなのでしょう。
 片や相変らず混迷を深めるGJ辺りはコストを抑えるために工場を転々としている節もあります(但しGJの場合、根底にはまた違った理由がありますが・・・)。
 DWの場合は折衷案的で、工場を変えると共にクオリティ・コントロールを若干甘くしている節が見受けられます。
 どちらかというとコスト削減メインか?という感じですが、その分価格の上昇は押さえ気味かと思えます。
 ACは元々生産数が少なく手間の掛かるアイテムが多かった訳ですが、こちらは自社ブランドだけでなく他ブランドにも提供する機会を増やしたことでコストの上昇を抑えているのかもしれません。

 いずれにしても買う側の立場としては、どちらに転んでも痛いわけなのですが、この流れは多分変わらないと思います。
 これが度を越して来ると、クオリティが大して変わりもしないのに1個1万円などというアイテムが普通に出てくるようになってしまうのでしょうか?
 一番頭を悩ませているのは各ブランドであり、輸入代理店なのでしょうが、これは買う側にとっても存亡の危機であります。

 なんとか価格上昇に歯止めが掛かるように願って止みません。
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